亜鉛イオノフォア研究室
茶カテキンEGCG
新型コロナウイルスへの分子結合
によるウイルス無害化
最新のコンピューターサイエンス
分子モデルシュミレーションから
※当サイトの記載は生物学・バイオ分野の研究報告から得られる見解であり、
医師による医学的・薬事的な見解ではない旨をご理解の上、ご覧ください。
新型コロナウイルスの主なタンパク質
イラストA
出典:Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies / Era' Lucknow medical College, Era University
新型コロナウイルス
主なタンパク質(上記①~⑦)
に対する分子結合の度合いを計測
◆ 補 足 ◆
分子結合エネルギーが低い
分子結合の親和性が高い
ウイルス活動の阻害性が高い
=
=
新型コロナウイルスの主要蛋白質
①メインプロテアーゼ(6lu7)
②スパイク HR2ドメイン(6lvn)
③スパイクサブユニットS2(6lxt)
④シングル受容体結合ドメイン(6vsb)
⑤キメラ受容体結合ドメイン(6vwl)
⑥エンドリボヌクレアーゼNSP15(6vww)
⑦メインプロテアーゼの 遊離酵素 (6y2e)
※( )内はPDBの分子モデルID
植物ポリフェノール成分18種
医薬品2種の合計20成分による
新型コロナウイルス主要タンパク質7種への
分子結合の度合い(分子シュミレーション)
※ウイルス蛋白質の分子モデルは
世界基準データバンク Protein Data Bank(PDB)モデルを使用
Table3
※表中記載の①~⑦(ウイルス蛋白質)については上記イラストAを参照
出典:Identification of Dietary Molecules as Therapeutic Agents to Combat COVID-19 Using Molecular Docking Studies / Era' Lucknow medical College, Era University
実験結果
上記Table3のように
18種(1~18)の
植物ポリフェノール成分
+
2種の医薬品(19・20)の
計20成分における
新型コロナの
ウイルス蛋白質(①~⑦)に対する
分子結合エネルギーを測定
7つのタンパク質すべてに対して
EGCGの結合親和性(=活動阻害性)が最も高く、
新型コロナウイルスの活動阻害力が期待される。
例:⑤スパイク蛋白質キメラRBDとの親和性
EGCG:-8.66、クルクミン:-7.13、
ケルセチン:-6.59などで
コロナウイルスのRdRpを標的とする
レムデシビルの-5.27よりも高い結合親和性
7つのウイルス蛋白質すべてに対して
最も高い結合親和性を示したことには
正直、驚きをかくせない。
=
7つ全てのウイルス蛋白質において
EGCG(エピガロカテキンガレート)が
20検体のうち最も高い結合親和性を有する
EGCGには
亜鉛を細胞内へ運ぶ
『亜鉛イオノフォア』作用に加えて
ウイルス蛋白質との分子結合で
新型コロナウイルスを無害化する
はたらきが期待される
結 論
ただし、論文によると
この分子結合をヒトの体内で実現するための
推奨摂取量はEGCG 800mg/day
(4.5h毎の1日3~4回に小分け)
一般的なペットボトル緑茶に換算すると約13.6L相当*1
急須のお茶なら、煎茶葉80gを2.5L(80℃抽出)相当
となり、
かなりの量を摂取することが必要とされる。
論文では
飲料や食事のみで
この量を摂取することは難しいため
サプリメントの併用を推奨としている。
※緑茶粉末はカフェインも含むため
摂り過ぎには注意が必要
また、感染患者に加えて
特に医療従事者への日常摂取も推奨されている。
*1吉川 秀樹, 橋口 美智留著
京都光華女子大学短期大学部研究紀要
『ペットボトル緑茶のカテキン、
カフェイン、テアニン含量』から計算
NEWS
お茶で新型コロナ無害化
奈良県立医科大学は27日、
新型コロナウイルスが市販のお茶によって
無害化する効果を確認したと発表した。
基礎研究段階で人での効果は未確認だが、
試験管内でウイルスが1分間お茶に触れると
最大99%が感染力を失っており、
感染対策の一つとして期待。
2020年11月27日付
産経新聞「SankeiBiz」https://www.sankeibiz.jp/econome/news/201127/ecb2011272151008-n1.htm
奈良県立医科大学の発表は
「新型コロナウイルスとお茶」の実験であり
緑茶の主要カテキンである
エピガロカテキンガレート(EGCG)など
特定の成分への言及はありません。
ただし
エピガロカテキンガレートが
緑茶特有の成分であることを考慮すると
当ページにて解説の
Era Medical Collegeによる
シュミレーション結果
EGCGが新型コロナウイルスに対して
極めて高い結合親和性をもつ
ことが試験管においても
ひとつの側面として観察されたと言ってよい。
※一番効果が高かったとされる紅茶も
特有成分テアフラビンが
エピガロカテキンガレート基をもっている
※Era Medical Collageの学説では
EGCGによる分子結合を
ヒト体内で十分に発揮するためには
800mg/dayの摂取が推奨されており
ペットボトル緑茶に換算すると約13.6L相当*1
急須のお茶:煎茶葉80gを2.5L(80℃抽出)相当
「お茶」だけで摂取するとなると
かなりの量が必要とされます。
※緑茶粉末はカフェインも含むため
摂り過ぎには注意が必要
『亜鉛イオノフォア』作用
その結論については本文へ
『理科の時間』の本文ページ